趣旨概要プログラム申し込みFAQスタッフ

 


土木における景観・デザインの思想は近年ようやく社会に認められかけてきた領域であり、これからますます若い世代が切磋琢磨し、その質を高めていく姿勢が必要です。
2003 年に東京で開催された展覧会『GROUNDSCAPE―篠原修とエンジニア・アーキテクトたちの軌跡―』が発端となり、全国各地で景観に関する様々な社会提言のイベントや人材の育成プログラムが活発化しています。どのプロジェクトも実際に企画の原動力となっているのは、学生に代表される若い世代のエネルギーです。
同じく2003 年に誕生したKL2<Kyushu Landscape League>も、九州工業大学、九州大学、熊本大学の学生達によって始まった活動です。大学を越えた学生主体の組織という意味で土木の分野では全国的に見ても希少な存在でした。これまでにもいくつかの活動を行なってきたKL2 ですが、その活動実績と築いてきた信頼関係をもとに、昨年また一つ大きなプロジェクトを企画・実行するにあたりました。それが「九州デザインシャレット」です。前述した例にもれず、この企画も準備・運営の中心となったのは、学生7人による事務局スタッフでした。
2005スタッフ
「九州デザインシャレット」は、実際のまちづくりの課題を土木、建築、ランドスケープ、その他デザイン系の多分野の学生が短期集中型で取り組む設計演習です。たとえば土木の世界で学んできた学生にとって、同世代で建築やランドスケープなどを学ぶ学生と一つの設計課題にともに取り組むことは一種のカルチャーショックです。言語も違えば思想も異なるメンバーとどうやって協力し議論しあいながら一つの成果にまとめていくかという作業を通して学んだことは、将来仕事をする上で貴重な体験となります。たった8日間ですが、参加者達は非常に濃密な時間を過ごしたのではないかと思います。しかし、これだけにこのプロジェクトの意義があるわけではありません。土木業界の計画・設計の現場において、景観・デザインの思想は未だ定着しかけている状況でしかありません。これからも多くの人にその価値を理解してもらい、また協力してもらうためには、多くの実践を伴わねばなりません。そのような中で、九州デザインシャレットを共同体験し、同じ目的意識を持った者達が年々増えていくことは非常に心強いのではないでしょうか。
九州の、ひいては日本の風景を守り、創っていくための実効あるネットワークを作る、ここに九州デザインシャレットの大切な意義があります。スタッフも参加者も講師も関係した社会の全ての方が戦友です。ぜひ交流の機会をもってください。情報交換を続けてください。友人の活躍は自らの日常のモチベーションを大いに高めてくれることと思います。

参加者とスタッフ
このようなプロジェクトを通して最も多くのことを勉強したのはスタッフだと言われることがよくありますし、実際その通りだと思っています。プロジェクトを進めていくとは、スタッフ内で共有しなければならない事項を一つひとつ積み重ねていく作業であり、設計課題の設定、テキストづくり、広報・宣伝、会場の手配など様々な作業を協力し合いながら進めていかなければなりません。準備は主に、直接会って議題を話し合うミーティングと、web 上のスタッフ専用掲示板を使ったメールのやりとりにより進められましたが、毎日が失敗の連続でした。今でこそ「あの時ああしておけばもっと簡単に進められたのに」「もっとこの作業に力をいれておくべきだった」など思い当たることが多々ありますが、当時はそのような良い方法を思いつかなかったのです。これは「段取り」です。どの作業を、いつまでに、誰がやるのか、それはどのような方法で、という段取りを考える力が、企画を通じて養えるのではないかと思います。
また、様々な人とのコミュニケーションも企画を通じて得られた重要な経験です。作業の大小含めれば、九州デザインシャレットに関わった人数は雄に百人を越えます。それら一人一人と何度も連絡を取り合い作業をしていかなければなりません。これは実践を通じた貴重なコミュニケーション能力の訓練です。たくさんの関係者に支えられプロジェクトを進められる喜び、またきちんと結果を出さなければならない責任を感じます。関係者のただ一人が欠けてもプロジェクトが成り立たないことを、身をもって実感できるのもスタッフだけです。
ミーティング風景
今、学生が主体となって企画したアートイベント、コンペティション、ワークショップが全国でますます盛んになっています。実業務に携わったり、自らがデザインしたものを商品化する学生がいたりすることも当たり前の時代になっています。画期的なアイディアが求められ、たとえ学生といえども望めば活躍の場が与えられる時代です。
このプロジェクトは、その規模、意義、将来への可能性をみてもかなりレベルの高い企画であることは間違いありません。第2回は熊本で開催される予定です。2回目というのは、今後も企画の盛況を続けていく上で、非常に重要です。1回目よりもモチベーションを保ち、かつオリジナリティを出すのが難しいからです。ぜひ第2回のスタッフにはその難しさに挑戦して欲しいと思います。第1回の熱気や想いを引き継いで、第2回の新たな変化を加え、楽しんで取り組んでください。その苦労や責任、そして喜びを感じたい、高いモチベーションと勇気をもった応募者を待っています。


                    九州デザインシャレット2005事務局長
                                       竹林知樹

九州デザインシャレット2005
応募条件:KL2 または九州デザインシャレット2005の経験者(学生のみ)。
       4 月〜8 月の準備期間での打ち合わせにできるだけ参加できることが望ましい。
       本期間以降もまとめの作業をできることが望ましい。
人数:8〜10 名程度
締切:2006年2月4日(土)
その他:移動費は自費で当分立て替えられることが望ましいですが、問題があれば検討できます。お問い合わせください。
2005 年は本期間直前にボランティアスタッフを募集しましたが、2006 年も必要とみなしたときに随時募集いたします。

応募方法:氏名、所属、連絡先(携帯・メールアドレス等)、志望動機、その他自己アピールなどを記入の上、メールにて応募      ください。宛先は下の<お問い合わせ>にお願いします。


<お問い合わせ>
お問い合わせ、質問何でも受け付けます。担当:岡田
info@kyushu-dc.com
 
▲ページのトップへ   Home

Copyright 2005 九州デザインシャレット All right reserved.
TOP LINK MAIL